
AVHAは、バーチャルプロダクションやその他の新しい技術(AIを含む)が、より良いストーリーテリングを支援するものであると強く信じています。2025年のコンテスト参加者が物語をさらに発展させ、48時間以内にバーチャルプロダクションで2〜5分の動画にするために、新たに執筆された物語を提供してくださる中国と日本の2人の著名な小説家からご協力をいただけることを非常に光栄に思います。つまり、これらの物語が2025年のコンテストのテーマとなります。
提供される物語は2ページ、限られた時間内で実際に動画制作に適した脚本に絞り込むために、無限の想像力を働かせることが必須となります。
コンテストのテーマアイデア

コンテスト紹介 と成果物
AVHAは48時間のチャレンジにおいて、完璧さよりも創造性を重視し、バーチャルプロダクションの革新的な使用に焦点を当てています。限られた時間とリソースで作成されたストーリーは、さらに発展させるための基盤となり得ます。これらの動画は、ピッチ映像としても有効に機能し、ストーリーのインキュベーションのための資金調達の支援となり得るでしょう。
• 参加メンバーは最大3人の学生とし、先生や指導者はハードウェアの操作やソフトウェアの操作を含む制作タスクを行うことを禁じます。
• 2~5分の動画で、人またはバーチャル・ヒューマンが自己設計したバーチャル・シーンで演技をするもの。動画の少なくとも1/3は、グリーン・スクリーンやブルー・スクリーン、LEDボリューム、撮影カメラ、ゲームエンジン、および何らかのカメラ・トラッキング・デバイスを使用してリアルタイムで合成されている事。
• アセットは事前に作成されたもの、Epicストアなどのマーケットプレイスから取得されたものなど、合法的に取得された著作権を侵害しないものであれば使用可。追加のモデリング、ビデオ編集、音楽ライブラリについては、参加チームの責任となります。
• 1ページの英語の技術説明書を提出する事。合計スコアに最大15%のボーナスポイントが付与されます。
• 実際に付与されるボーナスポイントは、国際審査チームによって決定されます。

Chen Qiufan (a.k.a. Stanley Chan)
陳秋帆(チェン・チウファン、別名スタンリー・チャン)は、受賞歴を誇る中国のスペキュレイティブ・フィクション 作家、翻訳家、クリエイティブ・プロデューサー、キュレーターです。彼は中国作家協会のサイエンス・フィクション委員会副会長、バーググルーエン研究所フェロー、イェール大学訪問学者、Asia21 Next Genフェロー、世界経済フォーラムの文化リーダーであり、Xprize財団サイエンス・フィクション諮問委員会のメンバーです。作品には、小説『Waste Tide』やカイフー・リー博士との共著による『AI 2041 人工知能が変える20年後の未来』などがあります。

Taiyo Fujii
藤井太陽は九州と沖縄の間に位置する鹿児島県の奄美大島に生まれる。舞台デザイン、デスクトップ出版、展示会のグラフィックデザイン、ソフトウェア開発などを経て2012年、自らのデザインによるデジタル形式で『Gene Mapper』を連載形式で自費出版し、その年のAmazon.co.jp Kindleのベストセラー第1位となる。この小説は2013年に早川書房から改訂版として再出版され、日本SF大賞と星雲賞にノミネートされる。藤井はこの作品でAR/VRコミュニケーション、GMO植物、インフラに対するテロリズムを描いた。2作目の小説『オービタル・クラウド』は、2014年に日本SF大賞と星雲賞長編部門を受賞。2019年、2作目の短編小説集『ハロー・ワールド』は、吉川英治文学新人賞を受賞。この作品は、藤井のコンピュータ技術の専門家としての個人的な経験に基づいている。2021年、藤井は軍事SF『マン・カインド』で2度目の星雲賞長編部門を受賞。日本SF作家クラブ(SFWJ)の第18代会長を務め、SFWJを企業化し、理事会を創設、世界中のSFコミュニティとの繋がりを築いた。4年間に渡り、中国のオンライン雑誌の春節号に寄稿した短編小説は広く読まれている。



